☆アブデルスツノカブトのブリード方法☆

ここでは、アブデルスツノカブトのブリード方法について書かせていただきます。

本種のブリードは、基本的には大変簡単です。

ただ、1つだけポイントがあります。

それはペアリングです。


ポイント1 ペアリングのタイミング

本種のブリードの成功と失敗の分かれ道はココにあると思います。
成虫の成熟時期の見極めが非情に難しいです。これを間違うと、オスによるメス殺しという悲惨な結果になってしまいます。
なぜ、成熟時期の判断が難しいのかと言いますと、後食開始が解らないからです。と、言いますか、飼育期間中、本種がエサ(ゼリー)を食べている姿を全くと言っていいほど見たことがありません。

カブトムシのブリードと言えば、後食を基準に成熟を判断するケースが多いと思います。

でも、本種の場合、その時期が解り難いのです。

そこで、私の経験(何回かの失敗の中での)では、大体、羽化後、3週間〜1ヶ月後くらいでペアリングさせるとうまくいきます。

ポイント2 ペアリング

上記にも多少触れましたが、本種のオスは気性が荒く、頻繁にメス殺しをしてしまいます。

メス殺しの原因は二つ、雌雄どちらかが未成熟の場合と、交尾済みのメスが、交尾を拒否する場合です。
前者は、ポイント1を守れば問題無いとは思いますが、後者の場合の見極めが難しいのです。

そこで、私の場合のペアリング方法として、下記に記します。

ペアリングの容器はミニケースで行ないます。大きすぎると雌雄が出会わない場合があるためです。
ケースの底から約2cmくらいマットを敷き、材のカス(5cm長のもの)を前面に敷き詰めます。メスの逃げ場の確保と転倒防止用です。特にオスは動き回り、転倒してなかなか起き上がれなかった時、機嫌が悪くなり、メスに八つ当たりのように怒ります。
同居期間は4日です。3日では、未交尾の時がありました。5日以上では、メス殺しの確率が高くなってしまいます。

ポイント3 マットと温度

マットについては、カブトマットならばほぼ何でもOKだと思います。

温度に関しても、幅が広く、大体22℃〜26,7℃くらいまでなら問題無く産んでくれると思います。


このような方法で、アブデルスの採卵を行ないました。

参考になりましたか?

もし、今後、本種のブリードにチャレンジされる方がおられましたら、是非、情報交換していきましょう!

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